2025年11月26日

糸リフトで「やりすぎたらどうなるの?」「何回もやると不自然にならない?」と不安を抱えているのではないでしょうか。
結論から言えば、糸リフトは適切な本数・頻度・医師の技術力が揃えば、やりすぎの心配はほとんどありません。
溶ける糸を使う場合、時間の経過とともに自然になじみ、コラーゲン生成によるハリ改善が得られるため、長期的に見ても「やらなきゃよかった」と後悔するリスクは低いといえます。
ここでは、やりすぎで起こりうるリスクから、糸の種類別の適正頻度、やりすぎを避けるためのポイントまで詳しく解説します。
糸リフトをやりすぎるとどうなる?後悔ポイント5選

【医師コメント】
吸収される糸を、表情の動きや筋肉の方向を考慮しながら、適切な層に正しいテンションで配置できていれば、基本的に「やりすぎ」は避けられます。
時間の経過とともに糸は自然に馴染み、コラーゲン生成作用によって肌全体の質感が底上げされていくため、過度に心配する必要はありません。
注意が必要なのは、デザイン設計と手技が合致していない場合です。層の深さや引き上げ方向、糸の本数のバランスを誤ると、思わぬ違和感や不自然さが生じることもあります。
やりすぎの状態をいったん仮定して、起こり得るリスクを詳しく見ていきましょう。
以下のような場合が「やりすぎの状態」といえます。
- 一度に大量の糸を入れる
- 施術の頻度が多い
- 必要以上に強く引き上げている
- 適応外なのに施術を行う
このようなケースでは、仕上がりだけでなく、肌や筋肉の回復にも影響を及ぼします。
詳しく解説します。
ダウンタイムが長期化する

通常の糸リフトでは、腫れやむくみ、内出血は3日〜1週間ほどで落ち着くのが一般的です。
しかし、一度に多くの糸を挿入したり同じ層に重ねて通したりすると、皮下組織への刺激が強まり、炎症が長引く傾向にあります。
血管や神経が密集している部分では、軽い痛みやしこり感が2週間以上続くケースも少なくありません。
さらに、糸同士が擦れ合うことで摩擦が生じると、炎症が再び起こり、腫れがぶり返すこともあります。
その結果、最終的な仕上がりが安定するまでに1〜2ヶ月ほどかかるケースも見られます。
特に、回復途中でマッサージを行ったり強く表情を動かしたりすると、再び内出血が起こることがあるため注意しましょう。
引き上げすぎて表情が不自然になる
過度なテンションをかけて引き上げると糸リフト直後に頬が過剰に高くなり、口元や目元の位置が微妙にズレて見えることがあります。
特に表情筋の強さに左右差がある方は片側だけが引き上がりすぎてしまい、非対称な仕上がりになりやすい傾向です。
また、皮膚と筋肉の動きが一致しないことで笑顔の際に「片方の頬だけ動かない」「表情が固まる」といった違和感を覚えるケースも見られます。
リフトアップ効果そのものは得られても、動いたときの表情がぎこちなくなると自然さが損なわれてしまいます。
結果として施術の効果を十分に実感できず、心理的なストレスを抱えてしまう人も少なくありません。
皮膚の凹凸やたるみ・頬のこけが目立つ

糸を深く入れすぎたり引き上げの方向が不適切だったりすると、皮膚表面に段差や凹凸が生じます。
過度な牽引によって脂肪層が圧迫されると、頬のボリュームが減り、頬こけが強調されて見えることも。
フェイスライン自体はすっきりしても、全体としてはやつれた印象を与えてしまう点が問題です。
特に皮膚が薄い方や痩せ型の方ではこの変化が顕著に出やすく、違和感を強く感じる傾向があります。
糸が時間とともに馴染んで自然に戻るケースもありますが、過剰なリフトアップでは皮下組織の硬化が残り凹凸が持続する場合もあります。
糸の透け・浮き出し・違和感が残る
皮膚が薄い部位や浅い層に糸を入れすぎた場合、光の加減によって糸のラインが透けて見えることがあります。
また糸の結び目が皮下に近い位置にあると、指で触れた際に小さな突起を感じることも。
これらは時間とともに軽減するケースが多いとはいえ、炎症や感染を伴うと皮膚の表面に糸が浮き出たり、皮下組織が薄い部分では一部が露出したりすることもあります。
費用がかかる
糸リフトはメンテナンスを行うことで美しい仕上がりを維持できる施術です。
ただし、やりすぎによって引きつれや左右差、糸の透けといったトラブルが起きると、修正や再施術が必要となり、当初の想定以上に費用が膨らむことがあります。
炎症や違和感が残る場合は経過観察の期間も長くなり、結果的に時間とコストの両面で負担が増すことになります。
糸リフトは何回までできる?
糸が組織に馴染むまでの時間や肌の回復状況を確認しながらメンテナンスすることで、余計な負担をかけずに自然なリフトアップを維持できます。
糸リフトの回数制限の有無
基本的に、吸収される(溶ける)糸を使用している場合は回数制限はありません。
糸が時間の経過とともに体内で分解・吸収されるため、一定の期間を空ければ繰り返し施術を受けることが可能です。
ただし、皮膚や脂肪の状態、過去の施術履歴によっては、次回の施術タイミングや糸の種類を慎重に選ぶ必要があります。
短期間で複数回行うと内部組織に負担がかかり、炎症や線維化(硬くなること)を引き起こす可能性もあります。
施術頻度を守ることが大切

糸リフトは頻繁に行えばよいというものではありません。
糸が組織に馴染み、コラーゲン生成が促されるまでには一定の時間がかかります。
目安として、PDO素材の糸であれば半年〜1年程度、PCLやPLLAなどの長期持続型糸では1〜2年程度の間隔をあけるのが理想です。
過度に短い間隔で繰り返すと、前回の糸がまだ吸収されきらないうちに新しい糸を重ねてしまい、皮膚の違和感や引きつれ、腫れの長期化を招くこともあります。
一方で適切なタイミングでメンテナンスを行えば、たるみの再発を防げます。
糸のコラーゲン生成効果によって肌質のハリが底上げされ、将来のたるみやシワの予防ができるメリットも。
医師と相談のうえ、皮膚の回復状態やたるみの進行度を見ながら、最適なタイミングで施術を行いましょう。

【医師コメント】
吸収される糸であれば、基本的に繰り返しの施術が可能です。ただし、糸が完全に組織に馴染む前に重ねてしまうと引きつれや腫れが長引くことがあります。
最初の効果が落ち着くまで少し時間を置くことが、自然で持続的な仕上がりにつながります。
糸の種類による糸リフトの施術頻度

糸リフトの持続期間は使用する糸の素材だけでなく、医師の技術力や皮膚の厚み、年齢、代謝の速さ、生活習慣など、さまざまな要因によって左右されます。
また、糸による微細な刺激でコラーゲン生成が促されるため、繰り返し施術を受けることで肌全体のハリや弾力が高まるという嬉しい変化も見込めます。
以下では、代表的な糸の種類ごとに、持続期間とメンテナンスの目安を解説します。
PDO

【医師コメント】
PDOは吸収が比較的早い素材ですが、吸収までの期間が短く、自然な引き上げを得やすいのが特徴です。初めて糸リフトを受ける方にも向いています。
過剰に糸を入れるよりも、半年ほど経過を見ながら必要に応じて補強を行うのが理想です。
PDOは最もポピュラーな溶ける糸のひとつです。
施術後3〜6ヶ月ほどでコラーゲン生成が活性化し、その後ゆるやかにリフト効果が落ち着いていきます。
持続期間は半年〜1年程度です。
PCL

【医師コメント】
PCLは柔軟性と持続力のバランスが良く、長期間にわたって自然な引き上げを保てます。
コラーゲン生成作用もあるため、時間とともにハリ感の底上げが期待できます。
PCLは肌への負担が比較的少なく、リフトアップ効果とともにハリの向上が得られる点が特徴です。
持続期間はおよそ2年で、1年半を目安に肌の状態を確認し、必要であればメンテナンスを行うとよいでしょう。
PLLA

【医師コメント】
PLLAは持続性が非常に高く、内部でコラーゲンを長期間生成し続ける性質があります。
即効性よりも長期的な肌質改善や強いリフトアップ効果を求める方に適した素材です。
※引きつれの原因となる場合もあるため、当院では取り扱っておりません。
PLLAの持続期間はおよそ2〜3年で、2年を過ぎたあたりでフェイスラインの緩みが気になるようであれば、再施術を検討するとよいでしょう。
PLACL

【医師コメント】
PLACLはPLLAとPCLの中間的な特性を持ち、柔軟性と持続力を両立した糸です。
自然なリフト効果を求める方に適しており、顔全体の調和を取りながら仕上げたい場合に選ばれることが多いです。
PLACLは皮膚に馴染みやすく、リフトアップと肌質改善の両方を叶えやすい素材です。
持続期間は約1年半〜2年程度で、1年半を目安に状態をチェックし、必要に応じて再施術を行うのが理想的です。
糸リフトのやりすぎを避けるためのポイント
糸リフトは、判断を誤ると「やりすぎ」による不自然さや肌負担を招くこともあります。
ここでは、後悔しないための具体的なポイントを解説します。
クリニックの提案を鵜呑みしすぎない
すべてのクリニックが患者第一であるとは限りません。
中には患者の希望よりも利益を優先し、必要以上の糸を勧めてくるケースもあります。
施術本数が多いほど効果が高いと感じやすいものの、実際には適正本数を見極めることが自然な仕上がりにつながります。
12本以上の提案を受けた場合は、いったん冷静になり、他院でセカンドオピニオンを求めることも選択肢に入れましょう。
複数の医師の見解を聞くことで、自分にとって本当に必要な治療方針が見えてきます。

【医師コメント】
本数が多いほど良いという考え方もありますが、実際には顔全体のバランスや肌質、脂肪量を丁寧に診たうえで、最低限の本数で最大限のリフトアップ効果を引き出すことが理想です。
クリニックの提案をそのまま受け入れるのではなく、施術内容や必要性に納得できる説明があるかどうかを確認しましょう。
自然な仕上がりが得意で実績のある医師に依頼する
症例数の多い医師ほど、個々の骨格や脂肪の付き方に合わせた糸の配置設計ができ、最小限の本数で効果を引き出せます。
実績が豊富な医師は自然な引き上げだけでなく、メンテナンス周期や糸の選定にも一貫した判断力を持っています。
必要のない部位に糸を入れない、過度に引き上げすぎないといった繊細な施術ができる医師ほど、長期的に見て理想的な仕上がりを保てるでしょう。

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :20代/女性
価格:¥102,000/6本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

糸の種類:プライム(次世代PDO)4本+プレミアム(PLACL)4本
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥180,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
毎回のカウンセリングを大切にする

糸リフトは、一度きりで終わりの施術ではなくメンテナンス型の施術です。
回数を重ねるほど、初回時との肌の状態やたるみの位置も変化していくため、施術のたびに丁寧なカウンセリングを受けることが重要です。
前回の施術後の経過、腫れや引きつれの有無、肌質の変化などを医師と共有することで施術設計をより的確に調整できます。
また、ライフスタイルや表情の癖もリフト効果に影響するため、細かいヒアリングを欠かさないクリニックを選ぶと安心です。
糸リフトでやりすぎたと感じたらどうする?修正・改善する方法
「やりすぎた」と感じる場合、まずは焦らずに医師へ相談し、現状を医師に正確に共有しましょう。
ここでは代表的な修正・改善方法を紹介します。
医師の手技でバランスを整える
軽度の引きつれや左右差であれば、医師の手技により糸のテンションをマッサージで整え、過剰な引き上げを自然なラインへと戻せる場合もあります。
ただし、自己判断で揉んだり押したりするのは炎症や感染の原因となるため、必ず施術を担当した医師に相談しましょう。
糸が溶けるのを待つ
吸収性の糸であれば、時間の経過とともに自然に馴染む場合も多くあります。
PDOならおよそ半年、PCLやPLLAなら1〜2年ほどかけて体内で吸収されていくため、症状が軽度であれば経過観察を優先してみましょう。
ヒアルロン酸や脂肪注入でボリュームを調整する

引き上げすぎた結果として頬がこけて見える場合は、ヒアルロン酸注入や脂肪注入によってボリュームを補う方法が効果的です。
フェイスライン全体のバランスを整えることができ、審美的にも心理的にも回復しやすい選択肢です。
糸を抜去する
強い違和感や炎症、糸の露出などが見られる場合には、糸を抜去する処置が必要になることがあります。
ただし、糸の抜去は皮下組織を切開して行うため、腫れや内出血のリスクを伴います。
糸の位置によっては完全に除去できないこともあるため、最終手段として慎重に判断することが求められます。
抜去が必要な場合には、糸リフトの経験が豊富な医師や、修正施術に対応できるクリニックを選んでください。
焦って複数の処置を重ねると、さらにダメージを残すリスクが高まります。
自然な仕上がりの糸リフトならノア美容クリニックへ

当院では、4,000件以上*の症例実績を持つ医師の経験をもとに、骨格・肌質、脂肪のつき方や表情のクセまで細かく拝見したうえで、その方にとって「ちょうどいい」本数・角度・深さを丁寧に設計しています。
ただ強く引き上げるのではなく、その人らしさを残しながら魅力を底上げするリフトアップを大切にしています。
また、痛みが心配な方にはオプションのカニューレ麻酔を併用し、刺激感をおさえた施術も可能です。
施術中もこまめにお声がけしながら進めていきますので「痛みが怖い」と感じている方も、まずは一度カウンセリングでご相談ください。
* 2022年4月~2025年11月現在

【医師コメント】
施術についてご説明したあとも、その場で決めていただく必要はありません。一度ご自宅に持ち帰って、ゆっくり考える時間を大切にしてほしいと考えています。
診察の結果「いまは無理にやらなくて大丈夫」と判断した場合には、そのことも率直にお伝えします。
あなたが納得して、前向きな気持ちで施術を選べるように。 その思いを軸に、ひとりひとりに寄り添ったご提案を心がけています。