2026年1月23日

20代・30代でも、輪郭形成やフェイスラインの調整を目的として糸リフトを検討するケースが増えています。
SNSやインフルエンサーの発信によって糸リフトを身近な施術と感じる人が増えたこともあるでしょう。
一方で、若いうちに糸リフトを受けて将来後悔しないのか、年齢を重ねたときにどう影響するのかなど、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、糸リフトを始める年齢の考え方を整理したうえで、20代・30代・40代・50代以上それぞれのメリットとデメリット、さらに「糸は溶けない」というSNS上の情報の真偽についても、医師の見解を交えて解説します。
糸リフトを始める年齢は何歳からでもOK

結論として、糸リフトは年齢そのものが適応を決める施術ではありません。
医学的には、成人していれば年齢を理由に糸リフトができないことはほとんどありませんが、未成年の場合は顔の骨格や脂肪量がまだ変化する可能性が高いため、慎重な判断が求められます。
糸リフトの適応を左右するのは、年齢ではなく以下の要素です。
皮膚の厚みや弾力がどの程度あるのか、たるみの主因が皮膚なのか脂肪なのか、それとも骨格や靭帯なのか。
そして、施術の目的が予防なのか改善なのか、あるいは「輪郭形成」なのかによって、適切な選択は変わります。
同じ糸リフトでも、20代と50代では起こり得るリスクの種類も、期待できる効果もまったく異なります。そのため、次章からは年代ごとに分けて詳しく解説していきます。
20代で糸リフトを受ける場合のメリット・デメリット

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :20代/女性
価格:¥102,000/6本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
20代で糸リフトを検討する主な理由
20代で糸リフトを検討する方の多くは、たるみ改善ではなく、フェイスラインをシャープに見せたい、小顔に見せたいといった輪郭形成目的が多い印象です。
SNS上で同世代の症例を見ることで「自分も受けたほうがいいのでは」と感じるケースも少なくありません。
20代で糸リフトを受けるメリット
20代は皮膚の回復力が高く、炎症や腫れが引くのも比較的早い傾向があります。
そのため、ダウンタイムが軽く済みやすい点はメリットです。
また軽度のゆるみに対して適切な設計で糸を入れた場合、将来的なたるみの進行を緩やかにする方向に働く可能性もあります。
20代で注意すべきデメリット・リスク
20代はそもそもたるみが原因ではないケースが多いため、糸リフトによる効果を実感しにくいことがあります。
脂肪量が少ない状態で無理に引き上げると、不自然な凹凸や引きつれ感が出るリスクもあります。
また、必要以上の本数や強い引き上げを行うと「効果が切れたらまた糸を入れる」という思考に陥りやすく、若いうちから施術を繰り返すループに入りやすくなります。

【医師コメント】
20代の糸リフトはたるみ治療というより輪郭の調整や将来のたるみ予防の要素が強くなります。
糸リフトの必要性が低い状態で無理に入れると将来の施術計画に影響するため、慎重な設計が欠かせません。
30代で糸リフトを受ける場合のメリット・デメリット

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :30代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
30代で糸リフトを検討する主な理由
30代になると、フェイスラインのもたつきや口横の影、マリオネットラインの初期変化など、老化のサインを自覚し始める方が増えます。
大きなたるみではないものの、鏡を見たときのふとした変化の実感が糸リフト検討のきっかけになります。
30代で糸リフトを受けるメリット
30代は皮膚の弾力がまだ保たれているため、本数を抑えつつも輪郭の変化を出しやすく、たるみ予防と小顔形成のバランスを取りやすい傾向があります。
またこの時期に無理のない設計で糸リフトを行うことで、将来のたるみ進行を緩やかにしやすく「必要なタイミングで必要な分だけ行う」という長期的な治療計画を立てやすい点もメリットです。
適切な本数と方向で行われた場合、仕上がりに違和感が出にくく、満足度を得やすい年代と言えます。
30代で注意すべきデメリット・リスク
30代で必要以上に糸を入れると、将来的に他の施術を選びにくくなったり、効果が薄れたタイミングで「また入れなければならない」という思考に陥りやすくなります。
特に「効果が切れた=すぐ次を入れる」という短期的な判断を繰り返すと、本来は不要な介入が増え、結果的に満足度が下がることもあります。
そのため、30代では今やる意味があるかどうかを見極める姿勢が重要です。

【医師コメント】
30代は糸リフトの効果が出やすい反面、適応を見誤ると継続前提となり、結果的に負担となってしまう場合もあるでしょう。
今ある変化が糸で解決すべきものかを見極め、本数や頻度を最小限に抑えることが重要です。
40代で糸リフトを受ける場合のメリット・デメリット

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :40代/女性
価格:¥102,000/6本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
40代で糸リフトを検討する主な理由
40代になると皮膚のゆるみや脂肪の下垂、靭帯の緩みが同時に進行し、たるみの原因がひとつではなくなってきます。
フェイスラインだけでなく、中顔面や口元の印象が変わり「以前より疲れて見える」「老けた印象になった」と感じる方も増えるでしょう。
セルフケアや軽い施術だけでは変化を実感しにくくなり、より明確なリフトアップ効果を求めて糸リフトを検討するケースが多くなります。
40代で糸リフトを受けるメリット
40代は、糸リフトによる引き上げ効果を比較的実感しやすい年代です。
フェイスラインのもたつきや中顔面の下垂に対して、糸による物理的な支えが変化として現れやすく、見た目の改善を感じやすい傾向があります。
また、高周波やHIFUなどのたるみ治療と組み合わせることで、糸リフト単体よりも持続性や満足度を高めやすい点も特徴です。
40代のデメリット・限界
この年代では、複合的な要因が同時に進行していることが多く、単純にリフトアップするだけでは限界が出やすくなります。
皮膚の余りが目立つ場合、糸で持ち上げた分の皮膚を処理できないため、直後は改善して見えても時間の経過とともに再びもたつきが出ることがあります。
また脂肪量が多い場合には糸にかかる負担が大きくなり、引き上げ効果が持続しにくく、引きつれや凹凸感が生じるリスクも高まります。
また引き上げ量を重視しすぎることで、不自然な若返り感や表情の違和感が出るケースもあります。
強く引き上げるほど良い結果になるとは限らず、仕上がりの自然さとのバランスが難しくなる年代です。

【医師コメント】
40代では糸リフトで一定の変化は出しやすい一方、たるみの原因が複雑化しているため設計力が結果を大きく左右します。
本数や引き上げ方向を誤ると引きつれや違和感につながることもあります。糸で補う部分、他施術に任せる部分を見極め、長期的な顔の変化まで考えた治療選択が重要です。
50代以上で糸リフトは何歳までできる?

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

糸の種類:プライム(次世代PDO)4本+プレミアム(PLACL)4本
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥180,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。
糸リフトに明確な年齢の上限はありませんが、50代以上では適応の個別性が非常に高くなります。
皮膚の余りが大きい場合や重力による下垂の影響が強い場合には、糸リフトよりもフェイスリフト(切開リフト)など外科的治療のほうが適しているケースもあります。
この年代における糸リフトは、部分的・補助的な位置づけになることが多いのが実情です。

【医師コメント】
50代以上の方の場合、今のたるみに対して糸リフトが最適かどうかを見極めることが何より重要になります。
50代以上では無理に糸リフトを勧めるのではなく、切開治療を含めた複数の選択肢の中から最適な方法を提案してくれる医師かどうかが施術満足度を大きく左右します。
Q:糸リフトをやり続けるとどうなる?将来的な影響は?

よくある不安と実際に起こりうる変化
糸リフトを検討している方の中には「何度も繰り返すと皮膚が伸びるのではないか」「将来たるみが悪化するのではないか」「後悔しないか」といった不安を抱えている方も少なくありません。
特に、若いうちから糸リフトを受ける場合、この点は気になるところでしょう。
糸リフトを不適切な本数や頻度で繰り返した場合には組織への負担が蓄積する可能性がありますが、必要なタイミングのみ行っていれば、将来的なたるみが悪化するリスクは大きくないと考えられています。
現状の医学的知見では「将来のたるみを悪化させる」という明確なエビデンスはありません。
ただし、必要以上に多くの糸を入れたり短期間で繰り返し施術を行ったりすると、皮膚や皮下組織への刺激が増え、皮膚の薄化や硬さ、違和感につながる可能性が指摘されています。
特に注意したいのは「効果が落ちた気がするたびに、同じ設計で糸を足し続ける」ケースです。このような施術を続けると、本来は他の治療法を検討すべきタイミングを逃し、結果的に負担だけが増えてしまうことがあります。

【医師コメント】
たるみの状態に合わない本数や頻度で糸リフトを続けると、組織への負担になります。
一方で必要な時期に適切な設計で行えば、将来的なたるみ悪化の予防が期待できます。
最低限の本数で最大限のリフトアップ効果を引き出せる医師を選びましょう。
SNSで見かける「糸は溶けない」という主張は本当?
糸リフトに使用される糸の多くは、PDO・PLLA・PCLなどの吸収性素材で作られており、一般的には「数ヶ月〜数年かけて体内で分解・吸収される」と説明されます。
この説明自体は、素材の性質としては間違いではありません。
しかし糸が体内に挿入されると、身体はそれを異物として認識します。
通常であれば体液との反応によって徐々に分解が進みますが、体が「排除できない異物」と判断した場合、糸の周囲を被膜(線維性の膜)で包み込むことがあります。
この被膜が形成されると糸は体液と直接触れにくくなり、結果として分解が進まず、長期間その形を保ったまま残るケースも否定できません。
また、過去に使用されていた金の糸など、非吸収素材の糸と混同されているケースもあります。

【医師コメント】
糸リフトで使用される糸は、一般的な外科手術でも使用されている吸収性素材です。
そのため、仮に皮下に残存していたとしても、それ自体が直ちに健康被害や重大なトラブルの原因になる可能性は低いと考えられます。
糸リフトで後悔しないために大切なこと
糸リフトは年齢だけで判断するものではなく、皮膚の状態や脂肪量、骨格、そして施術の目的によって適応が大きく変わります。
まずは何を目的に施術を受けたいのかをご自身の中で整理しましょう。
どの相談に対しても糸リフト一択で提案してくる医師は注意が必要です。
糸リフトは有効な治療ですが、すべての年代・すべてのたるみに万能な施術ではありません。
状態によっては、糸を使わない選択肢のほうが適している場合もあります。
その時点の状態をきちんと見極められる、技術力と治療の引き出しが多い医師に相談し続けることが、長期的な満足度と後悔の回避につながります。
糸リフトを始めるタイミングに迷ったらノア美容クリニックへ

糸リフトを「今やるべきかどうか」で迷っている場合は、一度糸リフトに精通した医師のカウンセリングを受けてみましょう。
ノア美容クリニックでは約30分のカウンセリングを通じて、医師が肌質や骨格、脂肪量、たるみの原因を丁寧に確認します。
そのうえで「今、本当に糸リフトが必要かどうか」を丁寧に診察いたします。
無理に施術を勧めることはありません。
糸リフトが最適でないと判断された場合には、高周波など他のたるみ治療をご提案することもあります。
患者さまにとって適切なタイミングで適切な美容医療の選択肢をご提供いたします。