2026年5月09日

「50代でも糸リフトってできるのかな」と感じている方は少なくありません。
年齢を重ねるにつれてたるみが気になり始める一方で、切開リフトには抵抗があるという声も多く聞かれます。
ダウンタイムの長さや手術そのものへの不安から、一歩踏み出せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、50代の方が糸リフトを検討するうえで知っておきたい適応の見極め方や必要な本数、糸の種類、注意点について整理します。
実際の症例をご紹介しながら、ご自身が納得して判断できる状態を目指して、現実的な視点で解説します。
50代でも糸リフトは可能だが「誰でも適応」ではない
まず、50代における糸リフトの適応の考え方と事前に知っておきたいポイントを整理します。
たるみの状態には個人差がある

加齢に伴い、皮膚・脂肪・靭帯は確実に変化しますが、その進行度合いは人によって大きく異なります。
50代では、皮膚のハリを支える力が低下し、たるみが広範囲に及びやすくなる傾向があります。
また、皮膚が薄くなることで、糸リフトをする際に糸のコグ(返し)がしっかり引っかかりにくくなるケースもあります。
そもそも50代はホルモンバランスの変化により肌質自体も変わるため、同じ施術でも結果に差が出やすい年代です。
その一方で、軽度から中等度のたるみであれば、糸リフトの適応になるケースは十分にあります。
まずは「自分のたるみがどの程度なのか」を正確に把握することが重要です。
糸リフトで解消できるたるみには限界がある

例えば、余った皮膚そのものを取り除くことはできないため、強いたるみがある場合には限界があります。
また、コラーゲン生成による引き締め効果もありますが、50代では深部構造への影響は若年層と比較して限定的です。
皮膚のたるみが強い場合には、切開リフトのほうが適応となるケースもあることは理解しておきましょう。
満足度を左右するのは「期待値設定」

糸リフトに対する後悔や失敗の多くは、技術的な問題よりも「期待値のズレ」から生まれることがあります。
「10歳若返る」「劇的に変わる」という期待を持って受けると、たとえ施術が成功していても「思ったより変わらなかった」という不満につながることがあります。
逆に言えば、限界をきちんと理解したうえで受けた方は、「自然な変化が出た」「継続的にケアすることで維持できている」と満足されるケースが多いです。
糸リフトは、一度受けて終わりではなく、定期的に入れ直していくことで効果を維持していく施術です。
「若返る」というよりも「老化の進みを緩やかにする」というイメージで捉えると、50代以上でも無理なく長く付き合っていける選択肢になります。
50代の糸リフトに使われる糸の種類と特徴

糸リフトは使用する糸の素材や構造によって、持続期間や引き上げ力、仕上がりの質感は大きく変わります。
ここでは、代表的な糸の種類ごとの特徴とそれぞれのメリット・デメリット、さらにリフトアップ効果に関わるコグ(返し)の違いについて整理します。
主な糸の種類とメリット・デメリット
| 糸の種類 | PDO | PCL | PLA | PLACL |
|---|---|---|---|---|
| 持続期間 | 半年~1年 | 1年~2年 | 1年半~2年 | 1年半~2年 |
| 費用相場 | 1~5万円/1本 | 2~4万円/1本 | 3~10万円/1本 | 2~6万円/1本 |
| メリット | 素材自体に柔軟性があるため、なじみやすく初心者の方にも向いている | 柔軟性と持続力を両立している | 硬めの性質であるため、厚みのある部位でもリフトアップしやすい | PCLの柔軟性とPLAの強度を併せ持つ、複合型。 |
| デメリット | 吸収速度がほかの糸よりも早い | 重さのあるたるみには効果が限定的になりやすい | 素材の硬さゆえに違和感や引きつれを起こしやすい | 重さのあるたるみには効果が限定的で費用も高額になりやすい |
上記の通り、糸の種類によって持続期間や価格、引き上げ力の特性は異なるため、たるみの状態や希望する仕上がりに応じて医師に選んでもらいましょう。
実際の施術では、単一の糸だけでなく、複数の糸を組み合わせて使用するケースもあります。
適切な選択をするためにも、カウンセリングで理由まで含めて医師に確認してみてください。

【医師コメント】
当院ではPDOとPLACLを組み合わせて使用するなど、患者さまのたるみの状態に合わせて糸の種類を選定させていただいております。
素材ひとつをとっても一律ではなく、一人ひとりの肌の状態・たるみの深さ・ご希望に応じて最適な組み合わせをご提案しています。
使用する糸のコグの形状によるリフトアップ力の違い

糸の素材と同じくらい重要なのが、糸についているコグ(棘・返し)の形状です。
コグは組織に引っかかって皮膚を引き上げる役割を担っており、その形状によってリフトアップ力や持続性が大きく変わります。
代表的な形状は、「カットタイプ」と「モールディングタイプ」です。
カットタイプは糸にV字状の切り込みを入れてコグを作るタイプで、コストを抑えながら一定の引き上げ効果が得られます。
一方、モールディングタイプは金型で成形されたコグで、カットコグに比べて立体的な形状を持ち、より強力かつ安定した引き上げ力が期待できます。

【医師コメント】
当院では3Dモールディングの糸を採用しております。
立体的なコグ形状により、組織への引っかかりが強く、より持続的なリフトアップ効果が期待できると考えております。
50代の糸リフトは何本必要?本数の目安
糸リフトの本数は、糸の種類や医師の技術、引き上げる設計によって大きく変わります。
そのため「何本入れれば正解」という明確な基準はありません。
クリニックによっては「20本以上」を提案するところもありますが、本数が多ければ多いほど効果が高いという単純な話でもありません。
本数よりも「どこにどのように糸を配置するか」という医師の設計力のほうが、最終的な仕上がりを左右します。
また、本数が増えれば当然、費用も上がります。
必要以上の本数を勧められていないかどうか、複数のクリニックでカウンセリングを受け、確認してみることも大切です。

【医師コメント】
当院では、患者さまの状態にはよりますが、50代の方の場合は8〜12本程度入れることをお勧めしております。
むやみに本数を増やすのではなく、適切な位置への的確な挿入を重視しています。
50代の糸リフト症例|ビフォーアフターで見る変化
症例① PDO8本

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

【医師コメント】
口横からフェイスラインにかけてのもたつき感に対して、下顔面を中心にリフトアップを行いました。
加齢によって下垂した脂肪や皮膚を適切な位置へ再配置することで、マリオネットライン周囲の影感を軽減し、輪郭を自然に引き締めています。
術後は口元の重たさが改善され、フェイスラインのラインがなめらかになったことで、全体的にすっきりとした印象へ変化しました。
症例② PDO4本+PLACL4本

糸の種類:プライム(次世代PDO)4本+プレミアム(PLACL)4本
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥180,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

【医師コメント】
口横のもたつき感やフェイスラインの下垂に対して、PDOスレッド4本+PLACLスレッド4本を使用し、下顔面のリフトアップを行いました。
口角外側〜フェイスラインにかけての重たさを引き上げながら、輪郭のラインをなめらかに整えています。術後は、マリオネットライン周囲の影感が軽減し、口元全体がすっきりとした印象へ変化しました。
症例③ PDO8本

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

【医師コメント】
口横〜フェイスラインにかけてのもたつき感に対して、PDOスレッド8本を使用し、下顔面を中心にリフトアップを行いました。
下垂した組織を適切な位置へ再配置することで、口横の影感やフェイスラインの段差感を改善。術後は、下顔面の横幅がすっきりと整い、顎先にかけてシャープな輪郭へ変化しています。
症例④ PDO8本

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

【医師コメント】
下顔面のもたつき感やフェイスラインの輪郭のぼやけに対して、PDOスレッド8本を使用しリフトアップを行いました。
フェイスライン外側へ偏位した組織を適切な方向へ引き上げることで、口横の影感や輪郭のもたつきを改善しています。
術後は、下顔面の横幅がすっきりと整い、フェイスラインから顎先にかけてシャープな印象へ変化しました。
症例⑤ PDO8本

糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :50代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

【医師コメント】
フェイスラインのもたつき感や下顔面の下垂に対して、PDOスレッド8本を使用し、輪郭形成を目的としたリフトアップを行いました。
下顔面外側に偏位した組織を適切な位置へ引き上げることで、フェイスラインの連続性を整えています。
術後は、口横の重たさやフェイスラインの段差感が軽減し、特にEラインから顎下にかけてのシルエットがすっきりとした印象へ変化しました。
50代で糸リフトをするときの注意点
50代で糸リフトを検討する場合は、施術内容だけでなく「どのように判断するか」という視点も重要になります。
ここでは、カウンセリング時に確認しておきたいポイントや医師の提案の受け取り方、施術前に理解しておくべき注意点について整理します。
カウンセリングで確認すべきこと

50代で糸リフトを検討する場合、カウンセリングの質が仕上がりの満足度を大きく左右します。
年齢とともにたるみの原因が複合的になるため、施術前に「自分の状態をどこまで正確に把握できているか」が重要になります。
施術前のカウンセリングでは、以下の3点を必ず確認してください。
- 自分のたるみが糸リフトの適応になるかどうか
- どの程度の変化が期待できるのか(現実的なゴール)
- 使用する糸の種類と本数、その理由
カウンセリングは施術を受けるかどうかを判断する場でもあるため、遠慮せずに確認しておきましょう。
医師の提案を基準に判断する

糸リフトは自己判断で本数を決める施術ではありません。
SNSやブログで「〇本入れた」という情報を見かけることがありますが、それはあくまでその人の状態に合わせた結果です。
必要な本数は、たるみの程度や引き上げたい範囲、使用する糸の特性によって変わります。
基本的には医師の提案を基準に判断することが前提となります。
ただし、本数が極端に多い場合や、費用が不自然に高いと感じた場合は、その場で決断せず一度持ち帰ることも大切です。
複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較することで、ご自身にとって適切な提案かどうかを見極めやすくなります。
医師の技術・設計力で結果は大きく変わる
糸リフトは「糸を入れるだけの施術」と思われがちですが、実際には医師の設計力によって仕上がりが大きく変わります。
どの位置からどの方向に引き上げるか、どの層に糸を挿入するかといった判断はすべて医師の経験と技術に依存します。
同じ本数・同じ糸を使用していても、設計が異なれば結果も変わります。
クリニックを選ぶ際には、症例数や実績を予約前に確認してみましょう。
特に50代の場合は、自然な仕上がりを保ちながらどこまで引き上げられるかがポイントになるため、過去の症例写真を見て判断することをおすすめします。
ダウンタイムが長引く可能性を考慮しておく

糸リフトは比較的ダウンタイムが短い施術とされていますが、回復には個人差があります。
特に50代では、皮膚の回復力の影響で、腫れや内出血が引くまでに時間がかかるケースもあります。
クリニックの説明では「数日〜1週間程度」とされることが多いですが、それよりも長引く可能性があることを前提にスケジュールを調整しておくと安心です。
ただし、医師の技術が適切であれば、日常生活への影響は最小限に抑えることが可能です。
施術後も軽い家事や仕事を行うことはでき、腫れや内出血が気になる場合はマスクなどでカバーできます。
ダウンタイムの過ごし方まで確認しておくことで、施術後の不安を軽減できます。
50代で糸リフトを検討するならノア美容クリニックへ

4,000件以上*の実績がある医師が在籍している
* 2022年4月~2025年9月現在/田中院長の実績
ノア美容クリニックでは、これまでの豊富な症例経験をもとに、一人ひとりのたるみの状態や希望に合わせた施術設計を行っています。
50代以上の症例にも対応しており、年齢による変化を踏まえたご提案を行っております。
正直に伝える30分カウンセリング
当院では「適応があるかどうか」を含めて正直に伝えるカウンセリングを行っています。
無理に施術を勧めるのではなく、受けるべきかどうかを一緒に判断するスタンスを大切にしています。
糸リフトは適応を見極めたうえで取り入れることで、無理のない変化を実現できます。
まずはご自身の状態を正しく知ることから始めてみてください。