ほうれい線を消す美容医療は?原因・タイプ別に考えられる施術を医師が解説

「ほうれい線をできるだけ目立ちにくくしたい」
「ヒアルロン酸・糸リフト・モフィウス8・HIFUなど、結局どの美容医療を選べばよいかわからない」
「自分のほうれい線には、どの施術が合っているの?」
ほうれい線に対する美容医療にはさまざまな選択肢がありますが、すべての方に共通する「一番効果的な施術」があるわけではありません。
ほうれい線は、頬の下垂や皮膚のゆるみ、ボリュームの変化、骨格など複数の要因によって目立つためです。原因によって適したアプローチは異なります。
この記事では、ほうれい線を原因や特徴ごとに分類し、それぞれで検討される美容医療について解説します。

ノア美容クリニック 飯田橋院
院長 田中 耕太郎
糸リフトを中心に美容医療に従事。
2022年4月〜2026年3月現在までに、累計4,000件以上*の糸リフト施術を担当するなど、豊富な臨床経験を有する。
自然な仕上がりを重視したデザイン力と、痛みに配慮した丁寧かつ繊細な施術に定評があり、同業の医師や看護師からも厚い信頼を集めている。
* 2022年4月~2026年3月現在/田中院長の実績
ほうれい線に効果的な美容医療はタイプによって異なる

ほうれい線とは、鼻の横から口角付近にかけて伸びる溝(シワ)のことです。
ほうれい線の目立ち方には、頬の下垂や皮膚のハリ低下、鼻横・頬のボリューム不足、骨格など複数の要素が関係しています。
そのため、ほうれい線で悩む方全員に必要な治療が同じとは限りません。
まずは、ほうれい線を目立たせている主な原因ごとに、検討される美容医療を見ていきましょう。
| タイプ | 主な特徴 | 検討される美容医療 |
|---|---|---|
| たるみ型 | 頬や顔全体の下垂が強い | 糸リフト・外科的治療・モフィウス8など |
| 皮膚ゆるみ型 | ハリ低下や皮膚のゆるみが目立つ | モフィウス8など |
| ボリューム不足型 | 鼻横・頬の凹みや影が目立つ | ヒアルロン酸など |
| 骨格型 | 若い頃から鼻横の溝・影が目立つ | ヒアルロン酸など |
| 混合型 | 複数の原因が重なっている | 複数施術を組み合わせる |
※上記は治療選択の目安です。実際の適応は医師の診察によって判断します。
タイプ① 頬の下垂が影響する「たるみ型ほうれい線」
たるみ型ほうれい線の特徴
たるみ型ほうれい線は、加齢などに伴って頬の組織の位置やボリュームバランスが変化し、ほうれい線が目立っているタイプです。
若い頃は頬の高い位置にあった組織が、加齢に伴い下方向へ移動すると、鼻横から口元にかけて組織の段差が生じてほうれい線の影が目立ちやすくなります。
ほうれい線だけでなく、頬や口横のもたつき、フェイスラインのたるみなどが同時に気になることもあります。
鏡を見ながら頬を斜め上方向へ軽く持ち上げた際にほうれい線が浅く見える場合は、頬の下垂が見え方に影響している可能性があります。
特に、若い頃には気にならなかったほうれい線が年齢とともに徐々に深くなってきた場合は、頬の下垂を含めて原因を確認してみましょう。
たるみ型で検討される「糸リフト」
糸リフトは、医療用の糸を皮下へ挿入し、下垂した頬などの組織を物理的に引き上げる施術です。
ほうれい線のシワへ何かを注入して直接埋めるのではなく、その上にある頬の組織を適切な方向へ移動させることで、ほうれい線を目立ちにくくすることを目指します。
そのため、ほうれい線だけでなく、頬や口横、フェイスラインなどのたるみが同時に気になっている方にも検討されます。
田中医師糸リフトは「何本入れればほうれい線が消える」と一律に決められる施術ではありません。
たるみの位置や程度に合わせて、糸の種類や本数、挿入位置、引き上げる方向などを検討します。
効果は永久ではなく、時間の経過とともに変化しますが、頬の下垂そのものがほうれい線を目立たせている場合には、その原因に直接アプローチできる選択肢です。


タイプ② 皮膚のハリ低下が影響する「皮膚ゆるみ型ほうれい線」
皮膚ゆるみ型ほうれい線の特徴
皮膚ゆるみ型ほうれい線は、頬全体が大きく下垂しているというより、皮膚そのもののハリや弾力の低下がほうれい線の見え方に影響しているタイプです。
皮膚表面に細かな線やゆるみが残っているように見えることがあります。
頬を斜め上へ持ち上げると大きな溝は浅くなるものの、皮膚表面にうっすらとしたシワが残る場合は、皮膚のハリ低下が関係している可能性があります。
ほうれい線だけでなく、頬の毛穴や細かなシワ、肌のハリ不足などが同時に気になる方もいます。
また、実際には皮膚のゆるみだけではなく、頬の下垂も同時に生じていることがあります。
その場合は、それぞれの原因に対する治療を検討する必要があります。
皮膚ゆるみ型で検討される「モフィウス8」
モフィウス8は、マイクロニードルとRF(高周波)を組み合わせた治療です。
微細な針を皮膚へ挿入し、設定した深さへRFエネルギーを加えることで、熱作用による皮膚・皮下組織の引き締めを図ります。
皮膚のハリ低下やゆるみにアプローチすることで、ほうれい線周辺の皮膚を引き締め、シワやゆるみを目立ちにくくすることを目指します。
また、ほうれい線だけでなく、頬の毛穴や肌のハリなど複数の肌悩みがある場合にも治療候補となることがあります。



頬の組織そのものが大きく下垂している場合は、モフィウス8だけでは十分な変化は得られません。
その場合は、糸リフトなど頬の位置へアプローチする治療と組み合わせる方法も選択肢になります。


タイプ③脂肪の減少が影響する「ボリューム不足型ほうれい線」
ボリューム不足型ほうれい線の特徴
顔の脂肪は、加齢によってすべての部位が均等に減少するわけではありません。
部位によって位置やボリュームが変化することで、頬から鼻横にかけて段差が生じ、ほうれい線が目立つことがあります。
頬やフェイスラインの強いたるみがなくても、鼻横にくぼみがあることでほうれい線が深く見える場合もあります。
正面から見たときだけでなく、斜め方向から光が当たったときに鼻横から口元へ影が目立つ方も、このタイプの特徴と重なります。
ボリューム不足型で検討される「ヒアルロン酸注入」
凹みやボリューム不足がほうれい線を目立たせている場合には、ヒアルロン酸注入が選択肢となります。
ヒアルロン酸製剤を必要な部位へ注入し、失われたボリュームを補うことで、ほうれい線周辺の段差や影を目立ちにくくする治療です。
ただし、必ずしもほうれい線のシワそのものへ注入するとは限りません。
頬や鼻横など、ほうれい線の形成に影響している部位を含めて顔全体のボリュームバランスを確認し、注入する場所や量を決めます。



ヒアルロン酸注入では腫れや内出血などが生じるほか、まれではあるものの血管塞栓などの重篤な合併症が起こる可能性もあります。
医師に相談し、ほうれい線の原因を見極めてもらったうえで、必要な部位へ適切な量を注入してください。
タイプ④ 若い頃から目立つ「骨格型ほうれい線」
骨格型ほうれい線の特徴
20代など比較的若い年代でも、ほうれい線が目立つ方はいます。
この場合、加齢による頬の下垂だけではなく、鼻周囲の骨格や口元の突出、頬との高低差など、もともとの顔の立体構造が影響している可能性があります。
骨格によって鼻横に影ができやすい場合は、頬を上方向へ持ち上げてもほうれい線が十分に浅くならないことがあります。
また、左右の骨格やボリュームに違いがあれば、ほうれい線の深さにも左右差が生じることがあります。
若い頃からほうれい線が目立っている場合は「たるんでいる」と考えるのではなく、骨格を含めて原因を確認してみましょう。


骨格型で検討される「ヒアルロン酸注入」
鼻横などの凹みがほうれい線を目立たせている場合には、ヒアルロン酸によるボリューム調整を検討することがあります。
骨格そのものを変える治療ではありませんが、凹みを補うことで顔表面の高低差を調整し、ほうれい線による影を目立ちにくくすることを目指します。



ヒアルロン酸も注入量が多ければよいわけではありません。
鼻横や口元へ過剰にボリュームを加えると、不自然に膨らんで見える可能性があります。
骨格だけでなく、脂肪や皮膚の状態も含めて確認したうえで、適した治療方法を判断します。
タイプ⑤ 複数の原因が重なる「混合型ほうれい線」
混合型ほうれい線の特徴
実際のほうれい線では、ひとつだけではなく複数の原因が重なっているケースもあります。
たとえば、頬を斜め上へ持ち上げるとほうれい線の大きな溝は浅くなるものの、皮膚表面にはうっすらとシワが残る場合があります。
この場合、頬の下垂だけでなく、皮膚のハリ低下やゆるみも影響している可能性があります。
ほかにも、頬やフェイスラインのもたつきと同時に肌のハリや毛穴が気になる、頬を持ち上げても鼻横の凹みだけが残るといった場合は、複数の要因が重なっている可能性があります。
混合型では複数の施術でアプローチ
複数の原因が重なっている場合は、それぞれに適した施術を組み合わせることがあります。
たとえば、頬の下垂と皮膚のゆるみが同時にみられる場合には、糸リフトで頬の位置を調整し、モフィウス8で皮膚の引き締めを図るといった治療計画が考えられます。
ただし、施術を多く組み合わせるほどよいわけではありません。
どの原因がほうれい線の見え方に大きく影響しているのかを見極め、治療の優先順位やタイミングを決めましょう。



年齢とともに徐々にほうれい線が深くなってきた場合は、皮膚・脂肪・支持組織・骨格など複数の変化を分けて考える必要があります。
ご自身で判断するのは難しいため、医師に相談してください。
ほうれい線に用いられる美容医療を比較
ほうれい線に用いられる美容医療には、糸リフトやモフィウス8、ヒアルロン酸、HIFU、フェイスリフトなどがあります。
| 施術名 | 糸リフト | モフィウス8 | ヒアルロン酸 | HIFU* | フェイスリフト* (切開リフト) |
|---|---|---|---|---|---|
| 主なアプローチ | 頬などの組織を引き上げる | マイクロニードルとRFによって皮膚・皮下組織へ熱を加える | ボリュームを補う | 超音波による熱作用で組織の引き締めを図る | 切開して皮膚・組織を引き上げる |
| 検討されるタイプ | たるみ型 | 皮膚ゆるみ型 | 骨格型 ボリューム不足型 | 皮膚ゆるみ型 | たるみ型 |
| 変化の特徴 | 物理的な引き上げ | 熱作用などによる引き締め | 注入した部位のボリュームを補う | 熱作用による引き締め | 余剰皮膚などを処理しながら物理的に引き上げる |
| 主なダウンタイム | 腫れ・内出血・引きつれなど | 赤み・腫れ・点状出血など | 腫れ・内出血など | 赤み・腫れ・痛みなど | 腫れ・内出血・痛み・傷跡など |
| 持続性 | 永久ではない | 永久ではない | 永久ではない | 永久ではない | 比較的長期的な変化を期待できる |
| 費用相場 (1回あたり) | 10~40万円 | 5~12万円 | 3~10万円/cc | 3~10万円 | 50~200万円 |
※効果・ダウンタイム・持続期間には個人差があります。
*当院ではHIFU・フェイスリフトの施術は行っておりません。
このように、施術によってアプローチする組織や得られる変化、ダウンタイム、費用相場は異なります。
ほうれい線はマッサージなどのセルフケアで消せる?
マッサージだけでほうれい線を消すことは難しい
ほうれい線には、頬の組織の下垂やボリュームの変化、皮膚のゆるみ、骨格などが関係しているため、マッサージによって元の状態へ戻すことは困難です。
むくみなどが変化することで、一時的に顔の見え方が変わる可能性はありますが、美容医療と同じような変化を得られるものではありません。
また、ほうれい線を伸ばそうとして皮膚を強く擦ったり、繰り返し引っ張ったりすると皮膚への刺激になります。
紫外線対策や保湿で皮膚の状態を整える
セルフケアでほうれい線そのものを消すことは難しくても、皮膚を健やかな状態に保つためのケアは重要です。
紫外線は、皮膚のハリや弾力の低下につながる要因のひとつです。
季節を問わず日焼け止めを使用し、必要に応じて日傘や帽子なども活用して紫外線を避けましょう。
また、乾燥すると皮膚表面の細かなシワが目立ちやすくなるため、化粧水や乳液、クリームなどを使用して保湿することも大切です。



紫外線対策や保湿は美容医療の代わりになるものではありませんが、日々のスキンケアとして継続しましょう。
ほうれい線の美容医療で後悔しないためのポイント


ほうれい線が目立つ原因を確認する
ほうれい線治療では、施術を決める前に「何がほうれい線を目立たせているのか」を診察で確認してください。
カウンセリングではほうれい線の溝だけでなく、頬の位置や皮膚の状態、脂肪のボリューム、骨格なども確認してもらいましょう。
「私のほうれい線には何が大きく影響していますか」「その原因に対して、なぜこの治療が適しているのですか」と確認すると、提案された施術の目的を理解したうえで検討しやすくなります。
ひとつの施術だけに決めてカウンセリングを受けない
希望する施術があっても、その施術だけを前提に治療を決める必要はありません。
カウンセリングでは、希望している施術が自分のほうれい線に適している理由やメリットだけでなく、ほかに考えられる治療方法についても医師に確認してみましょう。
それぞれで期待できる変化やリスク、ダウンタイムなどを比較することで、納得できる治療を選びやすくなります。
ほうれい線を完全になくすことだけを目標にしない
ほうれい線は、加齢によってのみ生じるものではなく、表情や顔の立体構造にも関係する自然なラインです。
そのため、美容医療を受けても完全にシワをなくせるとは限りません。
また「ほうれい線を絶対に消したい」と考えて必要以上に組織を引き上げたり、ヒアルロン酸を多く注入したりすると、顔全体とのバランスが崩れて不自然な仕上がりにつながる可能性があります。
ほうれい線だけを完全になくすことを目標にするのではなく、顔全体を見たときに自然に目立ちにくくすることを目指しましょう。
治療のリスク・ダウンタイムも確認する
美容医療を選ぶ際は、期待できる変化だけでなく、副作用や合併症、ダウンタイムについても確認しましょう。
糸リフトでは腫れや内出血、引きつれ、凹凸など、モフィウス8では赤みや腫れ、点状出血などが生じることがあります。
ヒアルロン酸では腫れや内出血のほか、血管塞栓などの重篤な合併症にも注意が必要です。
HIFUでも赤みや腫れ、痛みなどが生じる場合があります。



施術によってリスクの種類やダウンタイムは異なります。
「どれだけほうれい線が改善するか」だけで判断せず、起こり得る副作用・合併症や、施術後にどの程度予定を空けておく必要があるのかまで説明を受けたうえで治療を選びましょう。




ほうれい線の美容医療に関するよくある質問
Q.ほうれい線に一番効果的な施術は何ですか?
すべての方に共通する「一番効果的な施術」があるわけではありません。
ほうれい線は頬の下垂や皮膚のゆるみ、ボリューム不足、骨格などによって目立つため、原因に応じて治療方法を選択します。
複数の要因が重なっている場合には、治療を組み合わせることもあります。
まずは診察でほうれい線の状態を確認し、自分に必要なアプローチを判断してもらいましょう。
Q.ほうれい線にHIFUは効果がありますか?
HIFUは、高密度焦点式超音波による熱作用を利用し、組織の引き締めを図る治療です。
軽度のたるみや皮膚のゆるみがほうれい線の見え方に影響している場合には、治療候補となることがあります。
ただし、ほうれい線のシワそのものを直接埋める治療ではありません。
頬の下垂が強い場合や、鼻横の凹み・ボリューム不足などが主な原因の場合には、HIFUだけでは十分な変化が得られない可能性があります。
Q.深いほうれい線も美容医療で改善できますか?
深いほうれい線でも、美容医療によって目立ちにくくすることを目指せます。
ただし、深いほうれい線では複数の要因が関係していることもあり、ひとつの施術だけで十分な変化を得られるとは限りません。
診察で状態を確認し、必要に応じて複数のアプローチを検討します。
Q.ほうれい線は何歳から治療できますか?
ほうれい線治療には「○歳になったら受ける」という明確な年齢の基準はありません。
若い年代でも、骨格やボリュームなどの影響によってほうれい線が目立つ方はいます。
一方、年齢を重ねてもほうれい線が目立ちにくい方もいます。
年齢だけで施術の必要性を判断するのではなく、ほうれい線が目立つ原因や程度、ご本人がどの程度気になっているのかなどを踏まえて治療を検討します。
ほうれい線が気になる方はノア美容クリニックへご相談ください


ほうれい線は、頬の位置や皮膚の状態、ボリューム、骨格などによって適したアプローチが異なります。
当院では、ほうれい線だけを見るのではなく、顔全体の状態を確認したうえで治療方法をご提案します。
糸リフトやモフィウス8など、それぞれの施術でどの部分へアプローチするのかもご説明し、複数の要因が関係している場合には必要に応じて治療の組み合わせも検討します。
「ヒアルロン酸と糸リフトならどちらがいい?」「自分にはモフィウス8が合っている?」など、受けたい施術が決まっていない段階でも問題ありません。
ご自身のほうれい線にどのような治療が適しているのか気になる方は、当院の医師にお気軽にご相談ください。
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糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
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備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。


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