糸リフト後に糸が見える・透けるのはなぜ?原因や受診が必要なケースを医師が解説

「糸リフトを受けた後、皮膚の下に糸のような線が見えて不安……」
「触ると糸の存在がはっきり分かるけれど、このまま様子を見て大丈夫?」
「こめかみや口の中から糸が出てきてしまった…どうすればいい?」
糸リフト(スレッドリフト)の施術後、鏡を見たときに糸のラインが見えたり、触れたりすると「失敗したのでは」と焦ってしまいますよね。糸リフト後は、術後の腫れや皮膚の一時的な引きつれによって、一時的に糸の位置が目立ちやすくなることがあります。
一方で、実際に糸が皮膚や口腔内から飛び出している(露出している)場合や、強い赤み・痛みを伴う場合は、感染を防ぐためにも早急な医師への相談が必要です。
本記事では、糸リフト後に糸が見える・透ける・触れる原因や経過、すぐに受診が必要な危険な症状、適切な対処法について詳しく解説します。

ノア美容クリニック 飯田橋院
院長 田中 耕太郎
糸リフトを中心に美容医療に従事。
2022年4月〜2026年3月現在までに、累計4,000件以上*の糸リフト施術を担当するなど、豊富な臨床経験を有する。
自然な仕上がりを重視したデザイン力と、痛みに配慮した丁寧かつ繊細な施術に定評があり、同業の医師や看護師からも厚い信頼を集めている。
* 2022年4月~2026年3月現在/田中院長の実績
糸リフト後に「糸が見える」・「透ける」ことはある?
糸リフト後に「糸が見える」「触ると硬さが分かる」と感じるケースは実際に存在します。
文献においても、糸が見える・触れて分かるといった状態は、糸リフト後に一定数みられる合併症として報告されています。
ただし、重要なのは「皮膚の下に糸の存在が透けて見えている状態」と「糸そのものが皮膚の外へ飛び出している状態」は全く異なるということです。
■術後早期の場合
腫れ・むくみ・皮膚の強い引きつれによって、一時的に糸の挿入ラインが強調されて見えているだけのケースが多くあります。この場合は、時間の経過とともに組織がなじみ、目立ちにくくなります。
■皮膚から糸が露出している場合
糸先端が皮膚や粘膜を突き破って外に出ている「糸の露出」は、放置すると感染症を引き起こすリスクがある合併症です。自己判断で放置せず、速やかにクリニックを受診してください。
糸リフト後に「糸が見える」・「浮き出る」原因

皮膚の下で糸が見える、あるいはライン状に浮き出て見える原因には、主に以下の5つが挙げられます。
術後の腫れ・むくみ
糸を挿入した直後は、針の刺激や麻酔の影響で周囲の組織に腫れやむくみが生じます。
腫れ方のムラによって皮膚表面の凹凸が強調され、糸が入っているラインに沿って線状に浮き出て見えることがあります。
また、左右で腫れ具合が異なると、片側だけ糸が目立っているように感じることも珍しくありません。
術後早期で強い痛みや赤みを伴っていなければ、腫れが引くまでの経過観察となるケースが一般的です。

皮膚の引きつれ・凹凸
糸に付いているコグ(棘)が皮下組織を捉えて引き上げることで、一時的に皮膚が強く引っ張られ、糸に沿って線状の引きつれが生じることがあります。
この皮膚表面が局所的にへこんで見える状態は、糸リフト後の代表的な一過性症状として知られています。
術後早期の軽度な凹凸であれば、組織が徐々になじむにつれて自然に改善することが多いですが、強い凹みが残る場合や長期間改善しない場合は医師に相談し、医師に相談し、必要に応じて処置を受けましょう。

糸が浅い層に挿入されている
皮膚が薄い方の場合は特に糸を挿入する深さが皮膚表面(真皮層)に近すぎると、糸の輪郭が皮膚を透けて見えやすくなります。
普通にしているときは分からなくても、笑ったり喋ったりして表情を動かした瞬間だけ線状に浮き出るケースもあります。
論文でも、糸が透けて見える原因として、施術医の顔面解剖への理解や技術力不足が関係していると指摘されています。
適切な層へ正確に挿入するためには、解剖学的な知識と施術経験を持つ医師を選んでください。

糸が移動している
糸リフトを挿入している部分に強い圧力をかけることなどが原因で、挿入した糸が挿入した位置からずズレることがあり、皮膚の下で部分的に偏って見えることがあります。
糸の端が皮膚表面近くに触れやすくなったり、一部分だけが局所的に突出して見えることがあります。
この糸の移動(スレッドマイグレーション)も糸リフトの合併症のひとつです。
田中医師術後に顔を強い力でマッサージしたり、患部に大きな負担をかけたりすることは避け、医師の注意事項を守ることが予防につながります。
糸の移動が疑われる場合は、ご自身で揉んだり押して戻そうとしたりせず、すぐにクリニックへご相談ください。
糸が皮膚の外へ露出している
糸の先端などが皮膚を突き破り、外へ露出してしまう現象です。特にこめかみや耳の裏など、糸の挿入口付近から突き出てくるケースが多く見られます。
これは単に「透けて見える」状態とは異なり、明確なトラブルです。露出した糸を介して細菌が侵入すると、化膿や感染症につながるおそれがあります。
絶対に露出した糸をご自身で引っ張ったり、ハサミで切ったりせず、直ちに医療機関を受診してください。
糸リフト後に「触ると糸がわかる」のは大丈夫?
術後早期(直後〜数週間)は、皮膚の上から触れたときに糸のラインや硬さを感じることは、術後早期にはみられる症状です。
また、触れて感じる硬さは「糸そのもの」だけでなく、施術による内部組織の腫れや、傷が治る過程で生じる一時的な組織の硬化(拘縮)を糸の感触だと誤認しているケースも多くあります。
痛みを伴わない軽度の違和感や硬さだけであれば、数ヶ月ほどかけて組織になじみ、徐々に気になりにくくなることがあります。



気になっても、何度も強く触って確認することは避けてください。
繰り返し押したりマッサージしたりすると、糸のコグが外れたり、糸が移動したり、周囲の組織を傷つけて強い炎症を引き起こす原因になります。
ただし、触れたときに強い痛みがある、皮膚を突き破りそうに尖って突出しているといった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
糸リフト後に「線」や「糸の跡」が見える原因


糸リフトの糸が皮膚を突き破っているわけではないものの、顔にうっすらと「線」や「筋」が見える原因について、さらに詳しく解説します。
糸による一時的な引きつれ
糸のコグが組織を強く引き上げることで、皮膚表面に線状の引きつれが寄ることがあります。
特に笑ったり口を大きく動かしたりした際に線が強調されやすくなるのが特徴です。
術後間もない時期は内部の組織と糸が十分になじんでいないため違和感が出やすいですが、軽度のものであれば数週間〜1ヶ月程度で目立ちにくくなることがあります。
皮膚の凹み
糸が皮膚に近い浅い組織を強く引き上げすぎると、部分的に皮膚がキュッと引き込まれて凹むことがあります。
術直後の軽度な凹みであれば組織がなじむにつれて目立ちにくくなることがありますが、糸の引き込みが強すぎる場合や、いつまでも改善しない場合は、医師による処置が必要になる場合があります。
挿入層が浅い
糸が適切な深さよりも浅い位置に入っていると、無表情のときでも皮膚表面から一本の線のように見えてしまうことがあります。
また、表情の変化に伴って糸の走行ルートがはっきりと浮き出ることもあります。
この場合は、時間が経っても改善しにくいことがあるため、医師が挿入状態を確認した上で修正処置(手技での調整や抜糸など)を検討します。
糸がこめかみ・口の中・頭から出てきたらどうする?
万が一、身体の外側に糸が出てきてしまった(露出した)場合の部位別対処法です。
どの部位であっても「絶対に自分で触らない・切らない・引っ張らない」が鉄則です。


こめかみから糸が出てきた場合
糸リフトでは、こめかみ周辺の髪の生え際付近に挿入口を設けて糸を挿入する術式が一般的です。
そのため、この挿入口から糸の端が露出するケースがあります。
ご自身で押し込んだり、引っ張ったり、家庭用のハサミで切ったりすることは絶対にやめてください。
露出部から皮膚内部へと細菌が侵入し、感染症を引き起こします。
施術を受けたクリニックへ連絡し、状態に応じて飛び出た糸の端をカット処理するか、抜糸処置を受けましょう。
口の中から糸が出てきた場合
ほうれい線やマリオネットライン周辺まで糸を深くアプローチさせた際、糸の先端が粘膜を突き破って口腔内へ露出してしまうトラブルが起こり得ます。
口腔内は常に多数の雑菌が存在するため、皮膚よりも感染リスクがきわめて高くなります。
口の中でチクチク感や異物感があっても、舌で触ったり指で引っ張ったりせず、直ちに受診してください。
感染症状(強い痛み・腫れ・膿など)を伴う前に、露出した糸の適切な処置を受ける必要があります。
皮膚から糸が出てきた場合
頬やフェイスラインなどの皮膚表面から、糸の先端やコグ(棘)がニキビのように突起して突き出てくるケースがあります。
糸の挿入層が浅かったり、表情の動きによって糸が表皮側へ押し出されたりすることが主な原因です。
皮膚から出ている糸を気にして指で触ったり、ピンセット等で無理に抜こうとしたりすると、傷口から雑菌が入って化膿したり、跡に残る大きな傷になったりするおそれがあります。
刺激を与えず清潔に保ち、早めにクリニックを受診してください。
様子を見てもよい症状・早めに受診したほうがよい症状
| 様子を見ることが多い症状 | 早期受診が必要な症状 |
|---|---|
| 術後早期の軽い引きつれ 腫れに伴う軽度の凹凸 触るとうっすら硬さを感じる 腫れによる一時的な左右差 軽度の違和感 徐々に改善している線状の跡 | 糸が皮膚や口腔の外へ出ている 局所的な強い赤み・腫れ 我慢できないほどの強い痛み 膿や浸出液が出ている 発熱などの体調不良を伴う が日に日に悪化している |
術後の腫れや軽度の凹凸は、術後経過としてみられることがあります。
一方で糸の露出や強い痛み・赤み、膿が出るといった症状は感染などのトラブルが疑われる症状です。
日ごとに症状が改善傾向に向かっているかどうかが重要な判断基準となります。
ただし、少しでも糸が皮膚から出ている場合は、迷わず早期に受診してください。
糸が見える場合は抜去・修正が必要?
「糸が見える」「線が入る」といった場合、必ずしもすべてのケースで糸を抜去(取り出す)しなければならないわけではありません。状態に応じて以下の3つの対応に分かれます。
経過観察で改善するケース
術後間もない時期(直後〜2週間程度)の軽度な引きつれ、凹凸、線状の目立ちは、腫れが引いて組織がなじむにつれて自然に改善していきます。
強い痛みがなく、日を追うごとに少しずつ良くなっている場合は、そのまま経過を観察します。
この場合、数ヶ月程度で引きつれや凹凸は落ち着いていきます。
引きつれや凹凸に対して処置を行うケース
引きつれや凹みが強く出ている場合は、抜糸をせずとも医師の処置によって改善を図れることがあります。
術後早期であれば、皮膚の上から適切な力加減で組織をほぐし、糸の過度な引っかかり(緊張)を解除する処置を行います。
ただし、術後一定期間が過ぎると糸の周囲に新しい組織(コラーゲン線維)が形成されるため、後から自由に糸を動かすことが難しくなります。
強い凹みが1ヶ月以上改善しない場合は、早めに医師の診察を受けてください。
糸を抜去するケース
以下のようなケースでは、糸の抜去(または一部切断・除去)が行われます。
- 糸が皮膚や口腔内から露出している
- 糸の周囲に細菌感染が起きており、抗生剤等の治療でも改善しない
- 糸が浅すぎる位置にあり、いつまでも透けや凹凸が解消されず見た目に強い支障がある
なお、糸の種類(コグの形状や素材)や施術からの経過期間によっては、組織と強く密着しているため抜去が容易ではない場合もあります。
状態に応じて「露出部のみを処理する」のか「糸全体を抜去する」のかを医師が判断します。
自己判断で抜去を強く要求するのではなく、まずは原因や糸の状態を確認したうえで、医師が治療方針に従いましょう。
糸リフトならノア美容クリニックへ


糸リフト後に「糸が見える」「線が入る」からといって、必ずしも施術が失敗したというわけではありません。
術後早期の腫れや皮下組織の引きつれによって、一時的に目立っているケースも多く存在します。
しかし一方で、糸の露出や細菌感染、浅すぎる層への挿入による凹凸などは、放っておかず医師による適切な処置が必要です。
これから糸リフトを受けようと検討されている方は、一人ひとりの皮膚の厚み、脂肪量、骨格に合わせて、皮膚の厚みや脂肪量、骨格に応じて「糸の種類」「本数」「挿入する深さ」を適切に調整できるクリニックを選びましょう。
当院では、解剖学的知識と豊富な症例経験を持つ医師が、自然で美しい仕上がりを追求した糸リフト施術を行っています。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
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糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :20代/女性
価格:¥102,000/6本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
・皮膚の凸凹が数週間~1ヶ月程度続くことがある
・ごくまれに感染や神経障害が起こることがある
備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。


糸の種類:プライム(次世代PDO)
施術説明:コグという棘のついた医療用の吸収糸を使用し、メスを使わず皮膚のたるみを改善し、輪郭を引き上げる治療です。
症例 :30代/女性
価格:¥136,000/8本
副作用・リスク:
・腫れ、浮腫が2~3日程度続くことがある
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備考:効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。


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・ごくまれに感染や神経障害、血管塞栓が起こることがある
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